
絆つむぎの時間
海を見ていると
なつかしい友達に順番に連絡したくなる
「最近どうよ」から始まる会話
心が宙で踊りだす
乾いた砂に湧水がしみ込むように
心の隅々なで血が通いだし
埃をかぶっていた心の楽器が鳴りだす
ふだん、俺はこんなにいくつもの感覚を眠らせていたのか?
今では平日の多忙時にはとうてい難しい、全方位型の包み込みの心スタンス
たしか昔は毎日こうだった
心の隅々まで血が通っていたし
いつもいつも仕事をしているときも
仲間のこと思い出してたし
離れていても心のそばで気配を感じてた
理由なんていらない
真っ白になってまたつながろう
海を眺めながら電波をつかって心よりそう絆つむぎの時間
こんなにも心地いいのなら
素直になれるのなら
この波打ち際に何度でも来よう
