2018年01月12日

いい人を辞める技術

いい人書影


























「いい人を辞める」なんて言うと「悪そうな人」になって、

外見も一気にイメチェンして嫌われて生きるような

イメ―ジを想像しないだろうか?

でもこれは半分は正解で半分は不正解。

半分正解と言ったが、やはり、嫌われることを恐れてはいけない。

ガツンと言って怒らせて「なんだおまえ?」

みたいな顔をされることも恐れてはいけない。

もちろん相手はあなたから見て「理不尽な相手」。

相手を怒らせることは簡単だ。

あなたに理不尽な態度をとる異常者の内面は壊れている。

火薬に火をかざすようなものだからだ。

「いいかんにしろ、調子にのんなよ!」

たったその一言。ワクワクする爆弾フレーズだ。

もちろん言うという選択肢、言わないという選択肢があるが、

興奮と快楽と希望の前途が待っているのは危険かつ困難な選択肢の方だ。

相手から嫌われるとき、怒らせるとき、

一種の興奮と支配欲と、戦っている自分に対する陶酔感が生まれるが、

あなたはこの香りと味を楽しんだことがあるか?

「いい人を辞める」ことに抵抗があり「難しい」と思い込んでいる人の多くは、

この「極上の味」がわからない。

自分流を通して人に嫌われる瞬間、

居直って戦う瞬間、その瞬間、脳に麻酔がかかり、

罪悪感も感じなくなり、全身に快楽の電流が走るものである。

「いいぞ、いいぞ、もっと怒れよ!そのほうがこちらも真っ向から言いやすくなる」

自らの心からそんな声がしてきて、

向き合った相手の間に真空状態がつくられる。

私もかつては良く楽しんだものだ。

今はトラブルの匂いが評判を悪くするし、

変な人もほぼ会わないし、

最初から自分が「いい人」にならないようにコントロールしているから、

こんなことはせいぜい1〜2年に一回。

常軌を逸し、感情のコントロールができずに壊れかけたまま暴走する、

残念で無礼なやからを相手に対峙する機会はめったにない。

真空状態―――覚えているだろうか?

少年時代取っ組み合いのけんかをしたころのあの感覚だ、

鼻から脳内に抜けるあのハッカ臭いアドレナリンの香り。

痛みを感じなくなるあの天然モルヒネの香り。

スポーツの個人対戦競技、

あるいは格闘技を趣味にしている人も感じることのできる

「興奮と快楽」が入り混じった極上フレーバー&テイスト。

怖かった相手はただのゲームの相手、

スポーツの対戦相手となる。後先など考えずに、

その一瞬に集中できる至福の時間だ。

麻酔がかかりドーパミン分泌による快楽に支配された脳

になれば、なんだってできる。

麻酔が聞いた状態の抜歯と同じ、

この状態なら、笑いながら相手思いきり罵倒できる。

終わった後は便秘が治ったような、

もっと早くやればよかったという前向きな反省を含んだような勝利感が脳裏に漂う。

一度経験すればそれが今度は楽しみになってしまうから面白い―――

確信犯で人から嫌われるというアトラクション。しかもタダで遊べる。

くれぐれもあなたが理不尽の落とし穴に落ちたときにだけにやるべきだ。

「いい人を辞める」ためにだけやってみよう。

誰からと関係なく悪態をつき続けては、

誰からも相手にされなくなるだけ。

「あいつは壊れた」「あいつは病んでる」

「こじらせ系だから相手にするな」とポンコツ扱いされるだけだから辞めておこう。

理不尽な相手を撃退し、

自分を取り戻して生きるための調整作業だからこそ許される。

愛を持って生きる。生きることを愉しむ。

それを不条理に妨害する相手を撃ち落とす、

無視する、関係を断つ―――それが「いい人を辞める」ということ。

ここは誤解してほしくないところだ。

人の嫌がることをして悪人になることが

「いい人を辞める」ということではない。

いまあなたは「いい人」を辞め「新しい別人」になろうと必死で努力をしている。

同時に自分がこれから何かを「やらかす」怖さも感じている。

やからしたことがないから、怖くてたまらない。

しかし危険を選ぶことがあなたを自由にする。

「やからす」ことはちっとも怖くない。

「やらかし」ことは快感だ。

笑顔でサラリと当然です!

みたいな顔でちゃっかり「やらかして」しまえばいい。

世の中「やらかす人間」なんてそこらじゅうにいる。

常識、体制――そんなもの自分の心を守るためなら、

壊したっていいと僕は思う。

法律違反でもなく、周囲も「無理もないよな・・」と思える状況なら

「やらかし劇場」をダイナミックにブチかましたほうが面白い。

あなたに思いやりもなく相手が大きなストレスをあなたに与え続ける・・・

温厚に話し合っても相手にならない、

もしそうなら少々傷つける覚悟でかましていいのだ。

人間なんだから・・・間違いを犯そう、愉快に!

危険な道を楽しもう!

それが忘れがたい人生の1ページになるし

人生最後の走馬燈に勧善懲悪シーンがまた1つ増えるはずだから。

普段は温厚だがナメかかると噛みつく牙をもった、

愛すべき、尊敬すべき「軸のある人」に生まれ変われるのだ。

その過程で仮に3割の人に嫌われたって、どうってことはない。

自分流を探すあなたを応援します。

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Posted by shionagi1 at 16:06│Comments(0) 自由人生